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■ 尭壬リョウ
ECOとかGEとかPSO2にて休止と言う名のほぼ引退。今は12オーディンズがメイン。ゲーム・趣味・雑記なんかを気ままに載せてます。

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観てきました。
最近、映画感想記事ばかりですねw
生活が安定するまでとSNS系からきっぱり離れているうちに、思ったことどうでもいいこと雑多に発信する癖が抜けたみたいです。
ネトゲも今はしてないから、ゲーム記事も書く事ないですしね。

以下思いっきりネタバレになりますので、
●すでにご覧になった方
●ネタバレなんて気にしない方
●むしろネタバレを見てからそのシーンに注目して観るのが好きな方
●そもそもその映画観るつもりないからどうでもいいけど、暇潰しに長文読ませろ
という方向けの内容になっています。ご注意ください。


拍手[6回]



まずは、人間ヴラドさんがお茶目でかわいらしいおじ様だったのにキュンときた。
風呂シーンで奥さん引っ張り込んでキャッキャいってるの微笑ましい。

そんなヴラドさんが領民と家族を守る力を得るため、洞窟に住む魔物に頼んでヴァンパイアになっちゃうんだけども、三日血の渇望に耐えたら人間に戻れるって設定は自分的には新鮮でした。そういう伝承とかもあるのかなぁ。
十字架とかニンニクとか故郷の土敷いた棺桶とか水渡れないとか純銀苦手とか蝙蝠に化けられるとか狼に化けられるとか霧に化けられるとか招かれないと家に入れないとか日光苦手だったり日光完全に駄目だったりむしろ昼自体活動不可能だったり・・・と、多種多様なヴァンパイアものの作品で色んな設定があり、これはあるこれはない、こっちはこうでこれはこう、みたいなのは沢山見てきましたが、ハーフなんかで昼間(もしくは普段)は人間(に近い)、夜になる(もしくは怪我をしたり弱る)と…というのはあっても、完全な人間に戻れるという救済策がある設定は初めて見たと思います。しかも耐え難い飢えって程じゃなく、誘惑されるけど奥さんへの想いとか子供の声とか銀で自分を痛めつければ我に返れる程度の試練。
VCヴァンパイアがこの設定だったら、ルイは断固として血を飲もうとしないで、レスタトは必死に血を飲まそうとするか、もしくはそんな救済策隠し通して血を飲ませて、後で散々恨まれるだろうなと妄想w

脱線。

そんなこんなでなんとか血を飲まずに、レンタルヴァンパイアパワーを奮って敵をばったばったとなぎ倒し、一度目は一人で千の兵を返り討ちにして圧勝。
ここでの蝙蝠⇔人型を瞬時に切り替えながらの戦闘シーンがかっこよかった。
遅れて出てきた味方兵、敵さん全滅で唖然。領民の中にはヴラドさんの正体に感づき始める者も。

その後、奥さんに正体がバレるものの、またこの奥さんが出来た人で。
叫びも喚きもせずに話を聞いてあげて、人間に戻れると分かったら協力してくれる良妻。
よくある、主人公をかわいそうで惨めな存在に貶めるヒステリヒロインじゃなくて本当に良かったと思った。

でヴラドさん昼間テントに隠れてるうちに、奥さん代理指示の元領民と兵たちを崖の上の正面1点から敵兵を待ち受けられる協会(だっけ?)へと避難させるわけだけども、道中で敵兵の強襲に遭ってしまう。
まだ日が落ちない早く駆けつけたいヴラドさんソワソワハラハラ。
愛する妻子のピンチにギリギリ間に合い助けるも、一歩遅く妻子を守ってくれてた信頼する部下を失う。
手についた血に引っ張られるも、良く耐えた。まだ大丈夫。戻れる。

何とか逃げ延びた人たちで避難場所到着。
昼間建物の影から影へ移動して、窓から差し込む光を壁に張り付くようにして避けて回るヴラドさん。
インタビュー~のクロウディアもしてたけど、ヴァンパイアのこの動作が可愛くて可愛くて仕方ないんです私。
でもそんな姿を見られてしまい、ついには領民全員に正体がバレてしまい、悲鳴と罵声の雨嵐。魔物だ!殺せ!小屋に炎を投げ込まれる始末。奥さん出来た人だったけど領民がヒステリ人種だったよ…(´・ω・`)
さすがのヴラドさんもブチ切れ、「領主に対する仕打ちがそれか!お前らが今生きているのは俺が犠牲を払ったからだ!!」と言い返す。
そやそや!魔の者だからといってそれだけで迫害するのは人種差別と同じや!中身見ろ!言ったれ言ったれ!と内心エール。
今は魔物だなんだ言ってる場合じゃない、眼前に敵が迫ってるんだと説得し、なんとか迎撃体制を整えさせる。

協会でレンタル期限を前に神よ耐えさせてくれと祈るヴラドさん。
そこにさっきの暴動も見てしまっていた息子がそっと近づき、「パパは病気なの?僕を助けるために病気になっちゃったんでしょ?」と。
奥さんに続いて息子も何て出来た子なんだ・・・!!!
その態度に、なんだか少し救われた様子のヴラドさん。息子にキュンキュンするわ全く良い子やぁ(´・ω・`)

だがそんな願いも空しく、敵兵中心で奮闘するヴラドさんをよそに敵将は身代わりを立てておいて、数人の部下だけ従えこっそり潜入。
息子を拉致し、奥さんを瀕死にさせてしまう。
レンタル期限が切れる寸前で力が弱ったため奥さんをギリギリ救えなかったヴラドさんに、奥さんは悲しい一言を告げる。
「私の血を吸ってあの子を助けて」
三日間血の渇望に耐えて人間に戻る寸前に、奥さんの息の根を止めて永遠の悪魔にならざるを得なくなるヴラドさん。
奥さんが本当に良く出来た人だけあって、この選択は見ててもつらい。

悲しみと怒りを胸に拠点へ戻ると、領民もほとんど殺されてしまっていて虫の息の領民(しかも脅威になり得なさそうで敵兵に無視されたっぽい老人とか女とかが多め)数人が生き残ったのみ。
「復讐をしたいか」と完全なヴァンパイアになった自らの血を与える。

ここからがゾクゾクもん。
敵兵の拠点にヴラドさんと生き残り達が次々と襲い掛かる。
愛する者を失った領民たちはもう、血を我慢する気皆無。バンバン殺してチューチュー吸いまくり。
黒髪の女ヴァンパイアがとにかく”ザ・女ヴァンパイア”という風貌で特に目を惹かれた。怪しくて美しい・・・。

ヴラドさんと敵将の一騎打ちはまあわりとどうでもいいかな(笑)
少年兵を奪われないために攻め込まれないために、貢ぎまくってた銀貨を敷き詰められて力を弱らせられてたのは皮肉だなあと思った。
そのせいで普通の人間同士の剣の戦闘と化してたので、とにかく銀が眩しかった印象ってくらい。

そんなこんなで無事復讐を果たし、息子を助け出す事に成功したヴラドさんなわけですが、領民達の心はもうただの化け物になっちゃってた。
この場で人間は息子ただ一人。そいつを殺せば我々に邪魔者はいない。領主は(自分達と同じ様に?)息子を失う事で完全に自由になれる。なんて言って、必死こいて妻の血を吸ってまで助け出した息子に手をかけようとする。
なんかね、もうね・・・。酷いね。
まあヴァンパイア村と化したこの集団の中で人間の息子と暮らすのは無理なのは解るけども。

そしたら良心的な修道士が駆けつけた。息子は私が引き取ると。
悲しいけどもそうするのが一番。泣き叫びながら父親と引き離される息子切なかったなあ(´;ω;`)
んで、駄目だこいつら何とかしないとなヴラドさん。
謎パワー使って雲で覆ってた太陽を開放して、領民共々自らも滅びを選ぶ。
息子は生き延び、領主の座を継ぐ。父を想い独白。切ないけど丸く収まったというシーン。
これでEDかなあと思ってた。

成り立てヴラドさんの血を貰った領民達は太陽の光を浴びた瞬間に灰と化したけども、何百年と生きた真祖ヴァンパイアの血を貰ったヴラドさんは力が強かったんでしょうね。
真っ黒焦げの焼死体レベルで形を残したヴラドさんに、物語中盤でも出てきた自らの血を必死に飲ませようとするちょっと妄信的な変な人(?)が現れ、口元に血を注ぐ。
そして目を覚ます。
復活キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!←心の声

次のシーンではぐっと年代が進み、現代。
現代の格好に身を包んだヴラドさんが現れた瞬間、自分の中でのこの映画の評価がグッと上がりました。
”現代社会に溶け込むヴァンパイア”が非常に好きです。たまらない。
先ほど「これでEDかなあ」と思っていた所で終わってたら、たぶんちょっと物足りない映画でした。

花屋前で花を選ぶ一人の女性にヴラドさんは目を留める。亡き妻にソックリ。
人間として生き延びた息子さんの末裔だったりするんでしょうかね。
ちょろっといいムードのやり取りをする。でもグイグイとはいかない。
このシーン見てた時、日本版主題歌VAMPSの『VAMPIRE'S LOVE』のPVと重なった。
きっとこのそっくりな人も、人間の男性と素敵な恋をして結婚して老いていくんでしょうね。
そしてヴラドさんはそっと見守っていくんでしょうね・・・。
関係ないけど窓の血ごしごしするヴァンパイア・ハイドちゃん可愛すぎるよね。

そんな事を思いながら見ていたら、ヴラドさんを見つめる老人の姿が。
彼こそヴラドさんをヴァンパイアにした、悪魔に騙された真祖ヴァンパイア。
洞窟に閉じ込められていたけど、ヴラドさんを魔の道に引きずり込む事で解放されて、悪魔への復讐を狙ってる。
洞窟に閉じこもっていた頃はまるでクリーチャー、洋ゲーに出てくるグロテスクヴァンパイアって感じの見た目だったのに、いやあまあ、これがまた、なんとも素敵なダンディおじい様になっておられて・・・。
ちょっとVCのマリウスが頭に過ぎったりしたりw

解放されたらヴラドさんを配下に従え悪魔に復讐と言う名のゲームを仕掛けるぞって脅してたわけですが・・・、あの時からこんな時代までヴラドさんを放置しておいたって事は、解放された喜びをかみ締めて今までは時代の流れを楽しんでいたんですかね?w
すごいいい顔になってるしねww
んでまあ、そろそろゲームの始まりだ、ニヤリ。って、妻の面影を見ていい気分になっていい顔してるヴラドさんを、少し後ろからこれまたいい顔で後をつけ始める老人・・・てとこで映画が終わるw
いやあ面白かったー!ラストが明るい雰囲気なのもいい!
悲しみムードのままで終わらせないでくれて本当に良かった!!


と言う感じで、物語に沿いながらちょこちょこと感想を述べていたわけですが。

残念ながら行った映画館では字幕版しかやっていなかったので、VAMPIRE'S LOVEは聴けませんでした。
吹替版だとスタッフロールで流れるのかな?
まあ、洋画は一度目は字幕派なのでおkではあります。
二度目観に行く機会がありましたら、吹替版で観たいと思います。


余談ではありますが、今回は『Over the L'Arc~en~Ciel』のスケルトン前売り券を、買うかどうかはさておき一度見てみたいと思い、自転車で行けるいつもの映画館ではなく『Over the L'Arc~en~Ciel』上映館まで電車使って行ったわけですが・・・上映はするものの前売り券は売ってないと言われてしまいました(´・ω・`)
売り切れではなくお取り扱いが無かったみたいで。聞いてから行けば良かったな(つω`;)


それでは、ここまでこんな長い文をお読みくださり、ありがとうございました~(´∀`*)ノシ
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